現地3日、独デュッセルドルフ競馬場でG1独オークス（3歳牝馬、芝2200m）が行われ、L.ウォルフ騎乗のニコレニが見事な差し切り勝ちを見せた。

　好スタートを決めたニコレニは内の6番手と好位を確保。隊列に大きな変化なく最後の直線に入ると、逃げ粘る伏兵インノラをめがけて各馬が横一杯に広がってスパートする。ニコレニは馬場の中央へとヨレていったがウォルフ騎手が左鞭で懸命に立て直すと残り100メートルで一気に伸びていき、インノラを差し切って半馬身差の勝利を収めた。

　3着はさらに短アタマ差でナイラ。1番人気に推されていたアイルランドから遠征したサクソンウォリアー産駒ガーデンオブエデンは後方のまま見せ場なく9着に終わった。

　P.シールゲン厩舎のニコレニは仏ダービー馬ブラムト産駒として初のG1制覇。2歳時に独G3ヴィンターケーニギン賞を勝ち、今回はG3ディアーナトライアル2着からのクラシック制覇となった。