英国競馬界が異例のストライキを発表!「政府の税制改革案に抗議」9月10日の開催をすべて中止

2025年08月18日 16:45

 英国の競馬を統括するBHA(英国競馬統括機構)は17日、「政府の税制改革案に抗議し、史上初の競馬開催中止へ」という声明を発表した。声明では「BHAは本日、9月10日の英国競馬開催を中止すると発表しました。これは英国競馬が政府の競馬賭博税引き上げ案に抗議し、異例の措置として、競馬開催を断念するものです。競馬が自主的に開催を断念するのは近代競馬では史上初となります」としている。

 開催中止となる9月10日はリングフィールド、カーライル、アトックスター、ケンプトンパークの4つの競馬場で開催予定だったが、日程が変更されることになる。BHAは「8万5000人の雇用を支え、年間の競馬場観客数が約500万人(英国第2位)を数える競馬というスポーツにとって、新しい税制は壊滅的な影響を及ぼす可能性がある」と主張している。

 レーシングポスト電子版は「英国競馬、賭博税増税案に抗議し、異例のストライキへ」「BHAと4つの競馬場のオーナーの間で前例のない合意が成立。予定されている4つの競馬開催がすべて中止になる」「現在、競馬やその他のスポーツへの賭博には15%の税金が課せられているが、政府の計画でスロットやカジノゲームなどのギャンブルに課せられている21%の税率と同じになる懸念が高まっている」と伝えている。

出典:日刊スポーツ