英愛ダービー馬ランボーン、英G2グレートヴォルティジュールSでまさかの完敗

2025年08月21日 13:20

 現地20日、英ヨーク競馬場でG2グレートヴォルティジュールステークス(3歳、芝12ハロン)が行われ、英愛のダービーを連勝したランボーンが5着に敗れる波乱の結末となった。

 ランボーンは同じA.オブライエン厩舎のスライスが逃げてペースを作る中で2番手の好位をキープ。直線に入って追い出すと残り2ハロン付近で想定どおり先頭に立ったが、そこから案外伸びず後続に迫られると、残り1ハロンで追い比べから脱落して馬群に沈んだ。

 勝ったのは道中で後方3番手に控えていたプライドオブアラス。ランボーンを競り落として先頭に立つと、ゴール寸前で2着に上がってきたカルマーズに1馬身差の勝利を収めた。ランボーンは勝ち馬から3馬身差の5着までだった。

 R.ベケット厩舎のプライドオブアラスはニューベイ産駒。デビュー2連勝で5月の英G2ダンテステークスを勝ったものの、2番人気だった英ダービーでは17着と惨敗。6月末の愛ダービーでも最下位の10着とクラシックでは散々だったが、7月初めに去勢して臨んだ今回はランボーンに借りを返して重賞2勝目を挙げた。

 ベケット調教師は英競馬メディア『At The Races』に対し、セン馬となったことで英セントレジャーと仏G1凱旋門賞への出走資格を失ったプライドオブアラスの今後について「カリフォルニア(米ブリーダーズカップ開催)と香港も検討したい。それらのレースは彼にとても合うと思う」と語った。