豪州馬アスフォーラが欧州で2度目のG1制覇、ナンソープSを快勝

2025年08月23日 12:01

 現地22日、英ヨーク競馬場でG1ナンソープステークス(芝5ハロン)が行われ、オーストラリアから欧州遠征中のアスフォーラが快勝した。

 レースはナイトレイダーが序盤でハナに立ち、アスフォーラはその真後ろで2馬身ほど離れた7番手付近に待機。終盤で各馬が追い出すとアスフォーラが早めに先頭に立ち、ゴール前でさらに後続を突き放して勝利した。

 1馬身1/4差の2着には単勝101倍の大穴エイントノーバディが入って波乱を演出。さらにハナ差の3着にフロストアットドーンが続き、ナイトレイダーは4着、1番人気の3歳馬アリゾナブレイズは11着、2番人気の2歳馬レディイマンは14着に終わった。

 H.ドワイヤー厩舎のアスフォーラはフライングアーチー産駒の7歳牝馬。昨年は英ロイヤルアスコット開催でのキングチャールズ3世ステークスでG1初制覇を飾り、ナンソープSは4着。今年は連覇を狙ったキングチャールズ3世Sで5着に敗れると、前走の英G2キングジョージステークスも7着どまりだったが、ナンソープSでは昨年の借りを返して2度目のG1制覇となった。

 ナンソープSを豪州調教馬が勝つのは、2012年のオルテンシア以来で史上2頭目。アスフォーラは初秋まで欧州に滞在する予定で、英競馬メディア『At The Races』によるとドワイヤー調教師は「この調子で勝ち続ければ(9月の愛G1)フライングファイブステークスと(10月の仏G1)アベイドロンシャン賞への出走も選択肢のひとつだ」と語っている。