クアリフィカーがニエル賞を差し切り勝ち、前走はアロヒアリイの3着
2025年09月08日 14:55
現地7日、仏パリロンシャン競馬場で10月のG1凱旋門賞の前哨戦にあたるG2ニエル賞(3歳、芝2400m)が行われ、W.ビュイック騎乗のクアリフィカーが接戦を制した。
レースはテネシースタッドが押し出されるように先頭に立ち、クアリフィカーは差のない3番手を確保。隊列に大きな変化なく直線に入って各馬が追い出すと、クアリフィカーは内で包まれる厳しい展開に。それでも残り200メートル過ぎで先行勢の外に進路を確保すると猛追を開始し、ゴール寸前で伏兵ベイシティローラーを短クビ差で差し切った。
さらに1馬身半差の3着はパラシュティスト。テネシースタッドは4着で、2番人気のルファールは後方のまま見せ場を作れず6着に終わった。
A.ファーブル厩舎のクアリフィカーはロペデヴェガ産駒でゴドルフィンの所有馬。春は仏G3ラフォルス賞など重賞2連勝後にG1仏ダービーで2着と好走し、8月の仏G2ギヨームドルナノ賞では日本馬アロヒアリイに完敗の3着だったが、叩き2戦目できっちり巻き返した。
ファーブル調教師は『Sky Sports Racing』に対し、「確かに素晴らしい勝利だったが、今回は凱旋門賞に向けたステップレースに過ぎない。距離が2ハロン延長され、馬場も軟らかくなったので期待どおりの結果だった」「この夏はかなり体重が増えたので、(先月のドーヴィルで)もう一戦が必要だと考えていた」とコメント。この日のG2フォワ賞で2着だった4歳馬のソジーとともに「2頭とも本当に強い馬だ」とたたえ、凱旋門賞挑戦を明言した。
なお大手ブックメーカー『パディパワー』は、この勝利を受けて凱旋門賞でのクアリフィカーのオッズを15倍までカットしている。