豪州の名種牡馬ファストネットロックが死亡、ヴィアシスティーナらの父
2025年09月11日 11:50
クールモア所有の種牡馬として主にオーストラリアで活躍したファストネットロックが、故障のため安楽死の処置が取られたことが発表された。24歳だった。
デインヒル産駒のファストネットロックは現役時代に芝の短距離を主戦場とし、2005年にライトニングステークスなど豪G1を2勝。通算19戦6勝の成績を残した。
種牡馬としては豪G1を10勝している現役最強馬ヴィアシスティーナ、オーストラリアンギニーなどG1を4勝した名牝モシーンなど数多くの名馬を輩出。欧州でも仏G1フォレ賞を3連覇したワンマスター、英オークス馬クオリファイなどが父の名声を高め、世界中で合計197頭のステークス勝ち馬を出した。
クールモアのT.マグニア氏は、「クールモアで働き、ファストネットの人生に関わってきたすべての人にとって、今日はとても悲しい日だ」とコメント。「残念ながら週末にけがを負い、症状が急速に悪化した。彼に苦労をかけたくなかった」と経緯を説明し、「彼なしにクールモア・オーストラリアが今日のような存在になることはなかっただろう。彼には本当に感謝している」と続けた。