米G1コティリオンSは新星クリコが接戦を制す、KYオークス馬グッドチアらは完敗

2025年09月21日 15:10

 米パークスレーシング競馬場で現地20日にG1コティリオンステークス(3歳牝馬、ダート8.5ハロン)が行われ、5番手追走の3番人気クリコが2番手から抜け出したドライパウダー(4番人気)と叩き合うと、大外から追い込む最低7番人気のアワーデイドリーミングガールも振り切って際どく勝利を手にした。

 クリコは5頭が固まる集団の後方で外を追走し、第3コーナーからのペースアップに応じて進出を開始。2番手から最終コーナーで先頭に立ったドライパウダーを目標に追撃し、直線半ばから馬体を並べる。クリコが抵抗する相手を抑えながら押し切りを狙うゴール前で最後方からアワーデイドリーミングガールが急追してきたが、クリコがわずかにリードを守り切った。

 クビ差の2着にドライパウダー、さらにアタマ差の3着にアワーデイドリーミングガールで決着。1番人気のスコティッシュラッシーは道中6番手から差し届かず4着、2番人気のケンタッキーオークス馬グッドチアは4番手追走も早々に脱落して6着、5番人気のラキャラも逃げて5着と、3頭のG1ホースはいずれも不発に終わった。

 クリコはB.ウォルシュ調教師が管理するクオリティロード産駒でG1初制覇。4月17日のデビュー2戦目で初勝利を挙げ、前走のG3インディアナオークスでは4馬身差で重賞初制覇を飾っていた。今回で4連勝としている。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ウォルシュ師は「今さら言うのは簡単だが、レース経験の浅い牝馬が3頭の(G1勝ちがある)牝馬たちを負かしたのは大したものだ」「調教では本当に良く動いていた。トップクラスの馬のようにね。振る舞いを見れば一流だと分かるよ。彼女のことは語り尽くせない。我々の仕事を簡単にしてくれるんだ」とクリコを褒めちぎっている。