バエザが米G1ペンシルベニアダービーで待望の重賞初制覇、次戦はBCクラシックか
2025年09月21日 15:12
米G1ペンシルベニアダービー(3歳、ダート9ハロン)が現地20日にパークスレーシング競馬場で10頭により争われ、1番人気のバエザが集団の後方から最終コーナーでスムーズに進出すると、直線の残り1ハロンから抜け出して快勝した。
先頭から4馬身ほどの7、8番手で向正面に入ったバエザは、目の前の2番人気ゴスジャーをマークしながら進むと、第3コーナーから大外を回って進出。3番手から手応え良く抜け出した3番人気ゴールオリエンテッドを目標に末脚を伸ばして快勝した。
バエザの前方で内ラチ沿いを追走していた5番人気のマグニテュードが捌きに手間取りながらも2馬身1/4差の2着に追い上げ、さらに2馬身差の3着にゴールオリエンテッドが入線。ゴスジャーは見せ場なく6着に終わった。
J.シレフス調教師が管理するマッキンジー産駒のバエザは、重賞初挑戦のサンタアニタダービーで後のプリークネスステークス覇者ジャーナリズムの2着、その後はケンタッキーダービー(3着)、ベルモントステークス(3着)、さらに前走のジムダンディステークス(2着)とソヴリンティに屈してきたが、二強不在の舞台で待望の重賞初制覇。通算成績を8戦2勝とした。
米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じたコメントによると、過去にゼニヤッタなどの名馬を育ててきたシレフス師は「正直なところ、今日は私がこれまで参加した中で最もエキサイティングなレースの一つだ」「バエザに寄せる期待をはじめあらゆるもの、あらゆる準備があった。厩舎で働き、彼とともに走り、ベルモントステークスとケンタッキーダービーにも出走した。まさに今日こそだった」と歓喜。
今後については具体的に明かしていないものの「ソヴリンティに挑戦するのを楽しみにしている。(ジムダンディSでは)1馬身差だったし追いつけるかもしれない」と応じ、同メディアは南カリフォルニアを拠点するシレフス陣営の選択として、デルマー開催のブリーダーズクラシックが合理的と指摘している。