英2歳G1チェヴァリーパークS、トゥルーラブが牝馬同士で貫禄勝ち

2025年09月28日 09:05

 英ニューマーケット競馬場で現地27日に2歳牝馬によるG1チェヴァリーパークステークス(芝6ハロン)が行われ、W.ローダン騎乗の1番人気トゥルーラブが2列目で並走したハヴァナアンナ(4番人気タイ)との叩き合いを3/4馬身差で制した。

 五分の発馬を決めたトゥルーラブは逃げ馬から離れず2列目につけると、残り2ハロンから抜群の手応えで先頭をうかがう。逃げ馬を挟んで反対側からハヴァナアンナも進出し、1ハロン余りを叩き合うも最後はトゥルーラブの底力が勝った。

 2番人気のロイヤルフィクセイションは出遅れて最後方から徐々に追い上げる形になり、さらに1馬身差の3着に終わった。

 A.オブライエン調教師が管理するノーネイネヴァー産駒のトゥルーラブはG1初制覇。クイーンメアリーステークス、レイルウェイステークスとG2を連勝して臨んだ前走のG1フェニックスステークスでは断然の人気を集めながら牡馬に屈したが、牝馬同士で力の違いを見せつけた。

 英競馬メディア『attheraces.com』によると、大手ブックメーカー『パディパワー』は来年の英1000ギニーにおけるトゥルーラブの前売りオッズを13倍に設定。しかし、チェヴァリーパークSを通算6勝目としたオブライエン師は「冬から春を通じてどうなるか全く分からない。彼女は非常に大きいがスピード不足ということはない」「彼女はスピードの影響力が大きいノーネイネヴァー産駒でクイックだから(マイルまでもつか)定かではない」と話すに留め、米ブリーダーズカップ遠征に出る可能性を示唆した。

 また、不本意な内容で3着に終わったロイヤルフィクセイションのE.ウォーカー調教師もBC遠征の可能性に触れ、実現しないのであれば英1000ギニーないし仏1000ギニーに向けて休養させるとコメントしている。