マラノアチャーリーが惜敗に終止符、フォレ賞で待望のG1初制覇

2025年10月07日 14:29

 現地5日、仏パリロンシャン競馬場でG1フォレ賞(芝1400m)が行われ、A.ルメートル騎乗のマラノアチャーリーが逃げ切りでG1初制覇を果たした。

 マラノアチャーリーは人気薄のキングズギャンブルや、1番人気に推されていたザリガナと同じオーナーのロシュヴァルらのハナを叩いて逃走。やや行きたがるそぶりを見せるもルメートル騎手が巧みになだめ、直線では残り250メートル付近まで待ってからスパートする。

 独走状態となったマラノアチャーリーを追う馬はなかなか現れず、ゴール前になってようやくザリガナが伸びてきたものの、マラノアチャーリーは並ばせることなく1馬身1/4差を付けてゴールに飛び込んだ。さらに1馬身半差の3着には伏兵テンボブトニーが続いた。

 C.ヘッド厩舎のマラノアチャーリーはウートンバセット産駒の3歳馬。6月の仏G3ポールドムーサック賞で重賞3勝目を挙げた後は7月の仏G1ジャンプラ賞で2着、8月の英G1シティオブヨークステークスは3着とG1で惜敗が続いていたが、ここで待望の初制覇となった。

 英競馬メディア『At The Races』によると、オーナーのC.ボンド氏は「本当にラッキー。言葉が出ない」と喜びのコメント。今後については「種牡馬入りのオファーがたくさんあった」としつつ、「クリストファー(ヘッド調教師)に任せているから、来年もレースに出たいならそれもいいだろう」と続けた。

 そのヘッド調教師は11月の米G1ブリーダーズカップマイルへの挑戦の可能性について、「彼はレース序盤からスピードに乗れるので、米国でも走れるだろう。向こうのレースではそういう能力が必要だというのは周知の事実だ」「米国のマイルレースは彼にとって全く問題ではない」と語る一方で、ボンド氏のために種牡馬を育成し、彼が長期的に競馬界で活躍できるように支援したいとも話している。