仏G1マルセルブーサック賞、良血馬ダイヤモンドネックレスがノーステッキで完勝

2025年10月07日 14:30

 現地5日、仏パリロンシャン競馬場でG1マルセルブーサック賞(2歳牝馬、芝1600m)が行われ、C.スミヨン騎乗のダイヤモンドネックレスがデビュー3連勝で無敗をキープした。

 前半は同じA.オブライエン厩舎のヴェノーサが作ったペースの中で中段に控え、直線残り400メートル手前から馬場の中央寄りに進路を取ってスパート。内ラチ側で粘るグリーンスピリットをゴール前でとらえ、1馬身差の勝利を収めた。さらに1馬身1/4差のナリッサが続いた。

 ダイヤモンドネックレスは2021年の欧州年度代表馬セントマークスバシリカの初年度産駒で、父にとって産駒初のG1勝ち馬に。半姉には豪G1マッキノンステークス制覇のほか世界各国のG1で2着8回の活躍を見せたマジックワンド(父ガリレオ)、愛オークス馬チキータ、仏オークス2着馬フィロメーヌがいる。自身は3戦目での重賞初挑戦で無敗のG1馬となった。

 スミヨン騎手は鞭を振る必要もない着差以上の完勝に「彼女は素晴らしい。絶大な信頼があった」と英競馬メディア『At The Races』にコメント。「スタートするまでとてもリラックスしていてプロフェッショナルだった。スピードアップをお願いすると完璧な走りを見せてくれたのであまり指示する必要もなく、手と踵しか使わなかった」と語り、「来年は素晴らしい馬になると思う」と続けた。