サーデリウス、豪G1ターンブルSでヴィアシスティーナら下しコックスプレートへ
2025年10月08日 13:00
豪G1ターンブルステークス(4歳以上、芝2000m)が現地4日にフレミントン競馬場で14頭により争われ、3番人気のサーデリウスが好位の一角から迎えた直線で末脚を炸裂させると、背後から先に仕掛けて押し切りを図る4番人気アンティノを差し切って快勝した(1.75馬身差)。
大外枠から五分の発馬を決めたサーデリウスは一旦中団に控えるも、中盤に向かって好位の一角まで上昇。背後からついていったアンティノがひと呼吸置いて追い抜き、先頭に並んで直線に入った。しかし、離れず追撃したサーデリウスが着実に差を詰めると、残り100mの手前からもう一段の伸びを見せて鮮やかに差し切った。
連覇を狙った1番人気のヴィアシスティーナは序盤に中団の内ラチ沿いを追走するも、外にいた上位2頭が動いた所ではスペースがなく、最終コーナーの手前から大外に持ち出されて追撃。直線で懸命に末脚を伸ばすも、さらに0.46馬身及ばず3着に敗れた。また、2番人気のアエリアナはヴィアシスティーナの直前からロスなく進出したものの、直線では伸び負けて5着に終わっている。
サーデリウスはG.ウォーターハウス&A.ボット調教師が管理するフランケル産駒の5歳牡馬で、欧州出身のため実際の馬齢は4歳秋に相当する。JC.ルジェ調教師に管理されていたフランスでは今年の凱旋門賞で3着のソジーと差のないレースをしており、前走のアンダーウッドステークスでG1初制覇を飾っていた。
ウォーターハウス師はレース翌日、豪競馬メディア『racing.com』に対してサーデリウスの順調な回復ぶりを明かすとともに「(前走の)コーフィールドから昨日のフレミントンまでに彼は60%の良化を見せたから、コックスプレート、その後の(メルボルン)カップデーにまたできれば、まぁ、簡単だけどね」とさらなる良化に期待を寄せている。
なお、3着に敗れたヴィアシスティーナのJ.マクドナルド騎手は、厳しいレースをしたことによりコックスプレートに向けて良化するための負荷になったと評価。また、前走のG3ナチュラリズムステークス勝ちでコーフィールドカップの優先出走権を獲得済みの5番人気ハーフユアーズは、勝ち馬から2.67馬身差の4着に善戦して単勝3.50倍の前売り1番人気に浮上した。