オブライエン厩舎に新たな名牝候補、プリサイスが英G1フィリーズマイル圧勝

2025年10月11日 12:05

 現地10日、英ニューマーケット競馬場でG1フィリーズマイル(2歳牝馬、芝8ハロン)が行われ、C.スミヨン騎乗のプリサイスが1番人気に応えた。

 10頭立ての最後方からとなったプリサイスは、各馬が追い始める中で仕掛けを待ちつつ馬なりのまま徐々にポジションアップ。残り2ハロン付近からスパートすると鋭く伸びていき、残り1ハロンで先頭に立つ。そこからは独走状態で、最後は手綱を緩めながら2着の伏兵ヴェネチアンレースに3馬身1/4差をつけてゴールした。

 A.オブライエン厩舎のプリサイスはスタースパングルドバナー産駒のクールモア所有馬。デビュー戦2着後は4連勝とし、前走の愛G1モイグレアスタッドステークスに続くG1勝ちを収めた。

 この結果を受け、大手ブックメーカー『コーラル』は来年の英1000ギニーの前売りオッズを3.5倍の1番人気に設定した。

 英競馬メディア『At The Races』によると、オブライエン調教師は「彼女はとても速く抜け出した。一番の魅力は残り2ハロンまで楽々と走ったこと。その時点で彼女が勝つだろうと思っていたが、残り1ハロンを過ぎたころには全てが終わっていた」とコメント。「彼女はどんな馬にもなり得るし、クラシックに向けて調教していく。彼女の可能性は無限大だ」と絶賛した。