仏ダービー馬カミーユピサロ、急死の父ウートンバセットの後継種牡馬に
2025年10月16日 14:05
今年の仏ダービーを制したカミーユピサロが引退し、9月に急死した父ウートンバセットの後継種牡馬としてアイルランドのクールモアスタッドで来年から種牡馬入りすることとなった。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』が報じている。
A.オブライエン厩舎に所属していたカミーユピサロは父ウートンバセット、母父ピヴォタルという血統。半兄には英G1コモンウェルスカップを勝ったゴールデンホード(父リーサルフォース)、近親には米G1を11勝した名牝セレナズソングがいる。
自身は2歳時に仏G1ジャンリュックラガルデール賞を勝ち、今年はG1仏2000ギニー3着後に仏ダービーでクラシック制覇。しかし7月の英G1エクリプスステークスで4着に敗れると、レース後の検査で球節の亀裂骨折が判明して電撃引退が決定した。通算成績は11戦3勝。
クールモアは種牡馬として大成功していたウートンバセットが9月にシャトル先のオーストラリアで急死しており、カミーユピサロは後継馬として期待されている。クールモアのD.オローリン氏は「ウートンバセットの不在は当然ながら私たちにとって大きな痛手だが、カミーユピサロが父の跡を継ぐことは間違いない。父譲りの血統を持ち、ルックスは父以上という声もある。G1級のスピード血統でありながら、そのスピードを10.5ハロンでも発揮した」と語っている。