G1昇格の英チャンピオンズロングディスタンスC、トローラーマンが初代王者に
2025年10月20日 10:35
現地18日、英アスコット競馬場で今年からG1に昇格した英チャンピオンズロングディスタンスカップ(芝15ハロン209ヤード)が行われ、W.ビュイック騎乗のトローラーマンが1番人気に応えて初代王者となった。
序盤はハナに立っていたトローラーマンだが最初のコーナーまでにアルカリームに先頭を譲って2番手で待機。終盤でペースが上がり始めると残り5ハロン付近で楽に先頭を奪い返し、直線では独走態勢に。そこへ同じJ&T.ゴスデン厩舎のスウィートウィリアムが迫ってきたが、1馬身半のリードを保ってゴールに飛び込んだ。3着にはさらに12馬身差でアルカリームが続いた。
ゴールデンホーン産駒の7歳セン馬トローラーマンは、G2だった2023年のこのレースで重賞初制覇した遅咲き。今年は5月末のG3ヘンリー2世ステークスから始動して6月の英ゴールドカップでG1初制覇を制し、さらに8月の英G2ロンズデールカップ、そして今回と重賞4連勝で欧州長距離王の座を確固たるものとした。
英競馬メディア『At The Races』によるとJ.ゴスデン調教師は2着のスウィートウィリアムを含めた2頭を素晴らしいステイヤーだと絶賛。「来年まで両馬とも休養し、英ゴールドカップ前に始動する予定だ」と話している。