ヴィアシスティーナが豪G1コックスプレートを連覇、マクドナルド騎手は4連覇

2025年10月26日 10:09

 豪G1コックスプレート(3歳以上、芝2040m)が現地25日にムーニーバレー競馬場で行われ、1番人気のヴィアシスティーナが6番手で中間点を通過すると、先頭を射程圏に入れて迎えた直線の残り50mから先頭に顔をのぞかせて5番人気バッカルーの追撃を際どく振り切った(0.1馬身差)。

 ヴィアシスティーナは五分の発馬から5番手で最初のコーナーに入ると、内から進出する4番人気アエリアナに先を譲り、先頭から7、8馬身の位置で中間点を通過。残り800mから600mで馬群が一気に凝縮すると、2番手から先頭を奪った3番人気トレジャーザモーメントを射程圏に入れて最終コーナーへ向かった。

 約170mの短い直線にはコーナーワークを利したトレジャーザモーメントが1馬身から2馬身のリードで入り、懸命に追撃するヴィアシスティーナが最後の100mを切って捕らえると、背後でマークしていた僚馬バッカルーが肉薄。そのままゴールに雪崩れ込み、ヴィアシスティーナが頭の上げ下げを際どく残した。

 さらに1.5馬身差の3着にトレジャーザモーメントが粘り込み、2番人気のアンティノは最後方のまま終盤の勝負に加われず最下位の8着に終わった。

 C.ウォーラー調教師が管理するヴィアシスティーナは昨年に続くコックスプレート連覇で通算11度目のG1制覇。ウォーラー師はウィンクスでの4連覇と合わせ通算6度目のコックスプレート制覇、J.マクドナルド騎手は2022年のアナモー、2023年のロマンチックウォリアーに続く4連覇を達成した。

 ヴィアシスティーナはコックスプレートの直前に2連敗していたが、ウォーラー師は豪競馬メディア『racing.com』のインタビューに対して「何度か“慌てるな、変えるな、考えすぎるな”みたいになったよ。馬たちに任せればいいんだ。彼女は頑張る必要があった。できると分かっていたし、やってのけたんだ」と信頼に揺るぎはなかったと振り返った。

 なお、ヴィアシスティーナの今後については、状況が落ち着くのを待ってから決めるとしている。