現地26日、仏サンクルー競馬場でG1クリテリウムドサンクルー（2歳牡馬・牝馬、芝2000m）が行われ、C.スミヨン騎乗のピエールボナールが圧倒的な1番人気に応えて快勝した。

　4番手の好位を確保したピエールボナールは直線入り口で馬場の中央寄りに持ち出してスパート。そこへさらに外からアボーイネームドスージーが追いすがってきたが、これを残り200メートル過ぎで突き放し、そのまま2馬身差の勝利を収めた。

　A.オブライエン厩舎のピエールボナールはキャメロット産駒で、母のサルタニナ（父ニューアプローチ）は英G1ナッソーステークスの勝ち馬。前走の英G3ゼットランドステークスで重賞初勝利を挙げ、今回がG1初制覇となった。この結果を受け、大手ブックメーカー『パディパワー』は来年の英ダービーでのオッズを8倍の1番人気としている。

　オブライエン調教師は『Sky Sports Racing』に対し、「ピエールボナールはダービー馬らしいタイプ。1.25マイルから1.5マイルを得意とする典型的なキャメロット産駒で、まさに一流だ」と語った。