​オブザーバーが豪G2ゴルフヴァーズ完勝、ヴィクトリアダービー最有力候補に

2025年10月28日 11:10

 現地25日、ヴィクトリアダービー前哨戦のG2ゴルフヴァーズ(3歳、芝2040m)が豪ムーニーバレー競馬場で行われ、M.ザーラ騎乗のオブザーバーがダービー最有力候補に名乗りを上げた。

 好スタートを切ったオブザーバーは周囲を伺いながら先頭に立ち、道中では1馬身ほどのリードを保ちながらレースを牽引。ペースが上がった最終コーナーで後続を引き放し始め、残り200メートルの直線入り口では4馬身ほどのリードに。最後は手綱を緩めてゴールしたため2着のプロビデンスとの差は0.5馬身だったが、着差以上の完勝だった。

 C.マー厩舎のオブザーバーはガイヤース産駒のゴドルフィン所有馬。前走のG1コーフィールドギニーでは3着だったが、この勝利で翌週に行われるヴィクトリアダービーの前売り1番人気に躍り出た。

 豪競馬メディア『racing.com』によると、ザーラ騎手は「残り400メートルでスピードを上げたところでレースは終わっていた」「最後は少し追い上げたが、来週のことを考えるとこれで十分、もう少しペースを落とした方がいいと判断した」とコメント。ただし同騎手はこの騎乗について罰金1500豪ドルを科された。

 なおゴドルフィンは同日にG1スプリングチャンピオンステークスをアッティカが勝っているが、こちらは秋まで休養に入る予定。オブザーバーとゴルフヴァーズ5着のオプションズにクラシック制覇を託すという。