チェオルウルフが豪カンタラSでG1連勝、今後は2000m路線を視野に

2025年11月09日 10:40

 豪フレミントン競馬場で現地8日に行われたG1カンタラステークス(3歳以上、芝1600m)は、4番手追走のチェオルウルフ(3番人気タイ)が直線で馬場の中央に持ち出され、背後から併せにきた6番人気ペリクレスとの叩き合いを0.06馬身差で制した。

 逃げるプライドオブジェニ(2番人気)から8馬身ほど離れた4番手で中間点を通過したチェオルウルフは、不良馬場の内を避けながら最終コーナーで外に持ち出され、直線では馬場の中央からスパート。背後から追撃するペリクレスに一度は頭ひとつほど前に出られるも、差し返しにいくとゴールでは頭の上げ下げを際どく制した。

 さらに4.5馬身差の3着にペリクレスの内を並走していた5番人気のステフィマグネティカが続き、1番人気のミスターブライトサイドは3番手から伸びず勝ち馬に10.81馬身離されて5着、プライドオブジェニは直線入口で早々に手応えを失い8着に沈んだ。

 チェオルウルフはJ.プライド調教師が管理するタヴィストック(父モンジュー)産駒の5歳セン馬。連覇を達成した前走の豪キングチャールズ3世ステークスから連勝で通算4度目のG1制覇(重賞5勝目)とした。

 豪競馬メディア『racing.com』によるとプライド師は「私が管理してきた中で彼が最強ではないかと長らく考えてきたが、ここ2戦で彼はその立場を確固たるものにした」とチェオルウルフの成長に自信を見せ、来年はフレミントン競馬場で行われるコックスプレートを目標にすると明言。今シーズンの最終戦にクイーンエリザベスステークスを据え、2000mの適性を量るとしている。