落馬事故で1年休養中のムルザバエフ騎手は来春に実戦復帰へ ドゥラエレーデでホープフルS制覇

2025年12月17日 12:21

 フランスの競馬日刊紙「パリチュルフ」電子版は15日、落馬事故で1年以上の長期休養しているバウルジャン・ムルザバエフ騎手(33)の近況を報じた。同騎手は中東のカタール(アルライヤン競馬場)で昨年11月30日のレース中に落馬負傷。肋骨骨折や肺挫傷などの重傷と伝えられていた。

 記事によると、同騎手は療養中に母国カザフスタンで時間を過ごし、現在は拠点とするドイツに戻っている。16日には骨の固定のために体内に埋め込まれた8本のネジと2枚のプレートの除去手術を行う予定。「シールゲン厩舎で調教の様子を見ながら過ごしています。レースに復帰するのが待ちきれません。精神的には良好ですし、痛みはなく、医師たちもポジティブです」とコメントしている。来年2月に調教へ復帰し、ドイツのシーズンが開幕する来春に実戦復帰する見込みだ。

 ムルザバエフ騎手は22年のジャパンC(テュネスで9着)で初来日。短期免許を取得し、同年暮れにはホープフルSを14番人気のドゥラエレーデで制した。23年にはフランスの名門ファーブル厩舎で騎乗。これまでにJRAで51勝を挙げている。

出典:日刊スポーツ