長距離戦線でブレークのカバーヨデマール、2026年はドバイゴールドCで始動

2025年12月24日 11:20

 10月のカドラン賞でG1初制覇を飾ったカバーヨデマールのG.スコット調教師が、早くも2026年の具体的なプランを明らかにした。英競馬メディア『attheraces.com』などが報じている。

 カバーヨデマールは4歳の2025年をハンディキャップレーティング75の低位置からスタートしたが、3勝を追加後の9月にG3独セントレジャーで重賞初挑戦、初制覇とすると、続くカドラン賞も連勝してシーズン終盤に長距離戦線のトップクラスへと飛躍した。

 今なお成長段階で迎える2026年についてスコット師は「国内のシーズンに向けてちょうどいいと思うから、ゴールドカップのためにドバイワールドカップナイトへ行くよ」「ドバイに直行する。サウジの馬場は速すぎるし、2月半ばの始動も彼には早すぎる。だから、レースコースギャロップを2回ほどしてドバイへ向かうのではないかな」と固まりつつあるプランを披露。

 さらに「彼は仕上げるのが非常に難しい馬だから、ドバイに行くことは良い足がかりになると思うし、その後にフランスへ行って、それからロイヤルアスコットのゴールドカップで締めくくれたら本当にいいね」と、ドバイ後はヴィコンテッスヴィジエ賞から英ゴールドCという構想を描いていることにも言及した。

 スコット師は狙いについて「トローラーマンはドバイで負けたけど、それでも素晴らしいシーズンを送った。彼が負けても良いと言うつもりはないが、上手く機能するプロセスなのだし、レースのタイミングは適切に訪れるのさ」と、あくまでシーズンを総合的に展望した計画であることを示唆している。