ムーア家の長老ゲイリー氏、息子ライアンと孫トビーの対決を心待ちに

2025年12月25日 11:58

 クールモアの主戦を務め、欧州でも屈指の名ジョッキーとして知られるライアン・ムーア騎手。その父のゲイリー氏は障害レースの名調教師として知られているが、彼はいま、今年プロ騎手としてデビューしたライアンの息子トビーの活躍も楽しみにしている。

 ゲイリー氏は「トビーが騎乗しているのを見るのは、私にとっても楽しかった。とても誇らしいし、さらに成長してくれるのを願うばかりだ」と語る一方で、「でも彼には、父親から来る期待に応えなければならないことが山ほどある。サッカーで言えばデービッド・ベッカムの息子のようなものだ」と偉大な父を持つがゆえのプレッシャーを心配してもいる。

 トビーは31戦の騎乗で3勝を挙げたが、鎖骨を骨折して来春まで騎乗できない。ゲイリー氏は「かわいそうだが、これも仕事のうちだ。鎖骨の骨折で済んで幸運だったと言える」と語ったが、「トビーはいつかライアンと対戦することになるだろう。彼らのためにもそうなることを願っている」と続けたように、息子と孫がレースで相まみえる日を心待ちにしている。