プリークネスSの日程が後ろ倒しに、KYダービー優勝馬の呼び戻しを期待

2026年08月06日 12:35

 米メリーランドジョッキークラブ(MJC)は現地5日、クラシック第2戦に当たるG1プリークネスステークスの来年の日程を、従来の「5月の第3土曜日」から8日繰り下げて523日にすることを発表した。

 これにより、来年で152回目を迎えるプリークネスSはクラシック初戦のG1ケンタッキーダービー(5月の第1土曜日開催)から14日後ではなく22日後に変更されることになる。短期間で行われる米クラシックでは近年、ケンタッキーダービーからベルモントステークスに直行する例が増加。ここ2年はその戦略でソヴリンティとゴールデンテンポが二冠を達成しており、プリークネスSの存在感が薄まっていた。

 MJCの代表兼GMを務めるB.ナウフ氏は「我々の焦点は、プリークネスSに出走するという伝統を守り、三冠レースへの参加を促進することにある。伝統的な三冠レースの間隔が持つ偉大な歴史は認識しているが、変化の可能性を常に検討すべきだとも考えている。これはあらゆるプロスポーツにおいて一般的なことであり、今こそプリークネスの番だ」とコメント。特にケンタッキーダービー勝ち馬の二冠挑戦を促したい意向を示した。なお来年はメモリアルデー(5月の最終月曜日)の1週間前での開催だが、多くの年ではメモリアルデーの週末にプリークネスSが行われることになるという。

 ただし先日に発表された米チャーチルダウンズ社(CDI)とニューヨーク競馬協会(NYRA)による3歳馬を対象とした年間新シリーズ「サラブレッドチャンピオンシップシリーズ」や、ケンタッキーダービーから5週間後にベルモントSが開催される点、そしてプリークネスSとクラシック第3戦のベルモントSの間隔がわずか13日となる新日程を考慮すると、ダービー出走馬をプリークネスSに呼び込むことは依然として困難な可能性がある。

 それでも多くの調教師がプリークネスSに馬を出走させることの興奮や、三冠制覇への挑戦について言及。G.モーション調教師は「ダービー優勝馬をプリークネスSに出走させることは、競馬において何ものにも代えがたい体験。私は幸運にもアニマルキングダムでその経験をすることができた。会場の熱気は凄まじく、観衆全員が自分を後押ししてくれているように感じられる。それは、すべての調教師が夢見る瞬間だ」と語った。

 殿堂入りのB.バファート調教師も、プリークネスSを含めていないCDINYRAによる新シリーズ発表後、「競馬における最大の偉業は、いつの時代も三冠を制することにある。三冠は150年以上にわたってこのスポーツを支えてきたし、私たちがそれを尊重し大切にしていけば、今後150年、あるいはそれ以上にわたってその役割を果たし続けるだろう」「プリークネスSは競馬の歴史、現在、そして未来において不可欠な存在であり、その重要性が損なわれるようなことがないよう願う」とXに投稿した。