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英スプリントCは人気2頭が大敗、リージョナルが人馬ともG1初制覇

2023年09月10日 14:12

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 英G1スプリントカップ(3歳以上、芝6ハロン)が現地9日にヘイドック競馬場で行われ、馬場の中央で先行した4番人気のリージョナルが自身の背後から追撃するシュドゥヴビーンアリング(11番人気タイ)に捕まるも、差し返すようにクビ差で接戦を制した。

 レースは16頭が大きく横に広がって展開し、13番枠のリージョナルは5番枠の1番人気シャキールと離れた位置で並ぶように先行。中間点では1頭を除く15頭が中央から内ラチ方向に固まり、残り2ハロン標識を前にシャキールの鞍上が激しく手を動かしはじめた。

 対照的にリージョナルは手応え良くスパート。残り1ハロンで先頭に躍り出ると最後の100ヤードでシュドゥヴビーンアリングが馬体を並べたが、そこから粘りを発揮してねじ伏せた。さらに1/2馬身差の3着に14番人気タイのビリービングが続き、ここまで6連勝のシャキールは最下位の16着に惨敗。シャキールをマークして進んだ2番人気のセイクリドも伸びを欠いて15着に沈んだ。

 リージョナルはE.ベセル調教師が管理するテリトリーズ(父インヴィンシブルスピリット)産駒の5歳セン馬で重賞初制覇。昨年まではハンデ戦を中心にキャリアを積んでいたものの白星が遠く、今年初戦の5月にハンデ戦で1年8カ月ぶりの勝利を挙げると続くリステッドで2連勝とし、それから2カ月を空けた前走のナンソープステークス(5着)でG1に初挑戦していた。

 リージョナルを勝利に導いたC.ロドリゲス騎手とベセル師はともにG1初制覇。英競馬メディア『racingtv.com』によると、ベセル師は「気持ちを何と表現していいか分からない。5着以内なら上出来だと自分に言い聞かせていたんだ」と感激。「次はどこへ行くか分からない。オーナーたちはアメリカへ行きたいかもしれないが、まずは馬の状態を見てから決めるよ」とコメントしている。