NEWS

ニュース

ニュース/コラム

英G1ジュライCの3歳馬に明暗、シャキールが快勝でリトルビッグベアは不利に泣く

2023年07月16日 10:09

  • 友だち追加数

 英G1ジュライカップ(3歳以上、芝6ハロン)が現地15日にニューマーケット競馬場で行われ、発馬に失敗したシャキールが中盤までに先頭へ位置を回復すると、ゴール前の上り坂で外へもたれながらもリードを開いて押し切った。

 伸び上がるようにゲートを出たシャキールは最後方からのレースとなるも、中間点を前に一気に前進して先頭へ。残り2ハロンからのラストスパートで馬場の中央から外ラチの方へもたれながらも後続を1馬身1/2差と寄せつけなかった。

 後方から馬場の中央を伸びた7番人気のラントゥフリーダムが、勝ち馬を背後でマークした3番人気キンロスとの2着争いを短アタマ差で制し、3歳馬同士でシャキールと1番人気を分け合ったリトルビッグベアは最下位でゴール。勝負所で両脇から挟まれる不利を受けて体勢を崩し、その後はR.ムーア騎手が流して無理をしなかった。

 チャームスピリット(父インビンシブルスピリット)産駒のシャキールは、リトルビッグベアを下した前走のコモンウェルスカップと連勝で2度目のG1制覇(重賞も2勝目)。昨年10月の2歳最終戦から6連勝で通算8戦7勝とした。

 英競馬メディア『racingtv.com』によると、J.カマーチョ調教師の夫で助手のS.ブラウン氏は「我々は6ハロンに注力していくが、将来的に5ハロンということもあるかもしれない。そういうことを話し合うのも楽しみだね。彼はスプリントカップに登録してあるし、次のステップとしては自然な成り行きになっていたよ」と、当初から9月9日のスプリントCを視野に入れていたことを明かしている。

 なお、大手ブックメーカーの『ベットフェア』と『パディパワー』は、スプリントCにおけるシャキールの前売りオッズを2.75倍の1番人気に設定している。