凱旋門賞
2022/10/2(日) 23:05発走 パリロンシャン競馬場
性齢 | 牡3 |
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父 | ハーツクライ |
母 | ダストアンドダイヤモンズ |
母の父 | Vindication |
調教師 | 友道康夫 |
凱旋門賞を前に臨んだニエル賞は4着。着順そのものは物足りないが、レース後の武豊騎手はダービーとの比較で40kgほど太かったという感触を伝えている。前哨戦を余裕残しで迎えるのは当然で、ドウデュースが馬場を多少気にしていたとも話しており、名手がそのような感覚を覚えたのなら、最後方からひと足伸ばす程度で無理をさせなかったとしても理解できる。馬群へ突っ込まずに大外を走らせたのも、無用な接触などで負傷させないために必要な策だった。
一方、現地競馬メディアの『equidia』が公開している情報によれば、そうした状態でもドウデュースはメンバー中最高の時速70.2㎞というスピードを発揮した。同日のG1ヴェルメイユ賞はスウィートレディ(1着)の70.31㎞/h、G2フォワ賞はバブルギフト(2着)の70.06㎞/hが最速。決着時計はヴェルメイユ賞がニエル賞より2秒余り、フォワ賞は3秒余りも遅く、ドウデュースはより厳しい流れの中で互角かそれ以上のスピードを記録していたことになる。
また、ニエル賞のドウデュースは最後の200mで13秒14とメンバー中4位に失速したため、上がり600mは37秒33で3位だったが、直線で一度も手前を替えることなく走り通したのだから、太目と合わせて伸び切れないのも無理からぬところ。末脚が通用するという収穫を得た上で、手前の変換という課題もあぶり出せたなら内容のある前哨戦だった。上積みは確実で反撃の可能性も十分にある。