凱旋門賞

2022/10/2(日) 23:05発走 パリロンシャン競馬場

レース傾向(STATS)

世界最高峰のレースと言われる、凱旋門賞。
世界のトップホースを相手にこれまで日本馬による優勝はまだないが、今年は日本から4頭がエントリーしており、悲願の初制覇に向けて期待が高まる。
過去10年のデータより、凱旋門賞の年齢別、性別、単勝オッズ別、前走レース別、調教国別のレース傾向を分析する。

表1:出走馬レーティング表

  • タイトルホルダー

    124

  • ヴァデニ

    123

  • アルピニスタ

    123

  • ルクセンブルク

    122

  • ミシュリフ

    122

  • オネスト

    121

  • ディープボンド

    121

  • ドウデュース

    120

  • ウエストオーバー

    120

  • トルカータータッソ

    120

  • アレンカー

    119

  • メンドシーノ

    118

  • ブルーム

    118

  • グランドグローリー

    118

  • ステイフーリッシュ

    117

  • モスターダフ

    117

  • バブルギフト

    116

  • マレオーストラリス

    116

  • アルハキーム

    115

  • シリウェイ

    115

注:単位はポンド。牝馬はアローワンスとして3ポンド(グラフの緑色部分)加算。


JRAが9月30日時点での情報を基に作成したレーティングでは、1位となったのはタイトルホルダーで124、2位にはヴァデニが123で入ってアルピニスタが牝馬アローワンスを加算して並んでいる。4頭出走する日本馬の中ではトップはタイトルホルダー、次いでディープボンドの121となっている。

表2:ゲート番別成績表

ゲート番 1着 2着 3着 4着
以下
勝率 連対率 3着内率
1 0 1 2 7 0% 10% 30%
2 1 0 1 8 10% 10% 20%
3 2 2 0 5 22.2% 44.4% 44.4%
4 1 1 0 7 11.1% 22.2% 22.2%
5 0 0 1 9 0% 0% 10%
6 2 0 0 8 20% 20% 20%
7 0 0 1 8 0% 0% 11.1%
8 0 1 0 10 0% 9.1% 9.1%
9 0 1 2 7 0% 10% 30%
10 0 0 0 9 0% 0% 0%
11 0 2 0 7 0% 22.2% 22.2%
12 2 0 0 7 22.2% 22.2% 22.2%
13 0 0 0 9 0% 0% 0%
14 1 0 0 8 11.1% 11.1% 11.1%
15 1 1 1 5 12.5% 25% 37.5%
16 0 0 1 5 0% 0% 16.7%
17 0 0 1 5 0% 0% 16.7%
18 0 1 0 5 0% 16.7% 16.7%
19 0 0 0 2 0% 0% 0%
20 0 0 0 1 0% 0% 0%

最も1着の回数が多いのは3番ゲート、6番ゲート、12番ゲートの2回。その他のゲートも内枠から外枠にかけて満遍なく勝利している。連対率、3着内率にまで広げると1番ゲート、9番ゲート、15番ゲートが好成績を収めている。昨年の覇者トルカータータッソは12番ゲートだった。

昨年の覇者トルカータータッソ(Photo by Scoopdyga)

表3:年齢別成績表

年齢 1着 2着 3着 4着
以下
勝率 連対率 3着内率
3歳 3 2 6 57 4.4% 7.4% 16.2%
4歳 6 4 3 40 11.3% 18.9% 24.5%
5歳 1 4 1 24 3.3% 16.7% 20%
6歳 0 0 0 7 0% 0% 0%
7歳以上 0 0 0 4 0% 0% 0%

最も勝利を輩出しているのが4歳馬で6回、次いで3歳馬の3回、5歳馬の1回。6歳以上の馬の勝利はおろか、3着以内に入ったこともはない。今年7歳のステイフーリッシュにとっては嫌なデータだ。

7歳で凱旋門賞に挑戦するステイフーリッシュ(Photo by Getty Images)

表4:性別成績表

性別 1着 2着 3着 4着
以下
勝率 連対率 3着内率
牡馬 4 7 9 101 3.3% 9.1% 16.5%
牝馬 6 3 1 31 14.6% 22% 24.4%

過去10年は牝馬が6勝を挙げ、牡馬を上回っている。2013年、2014年に連覇したトレヴや2017年、2018年に連覇したエネイブルなど牝馬の活躍は記憶に新しい。今年はアルピニスタが牝馬の大将格だが果たしてどうなるか?

有力馬の一頭、牝馬のアルピニスタ(Photo by Press Association)

表5:単勝オッズ別成績表

勝率 連対率 3着内率
10倍未満 13.2% 26.3% 39.5%
10倍~29.9倍 4.4% 13.3% 20%
30~49.9倍 11.8% 17.6% 23.5%
50~99.9倍 0% 0% 6.3%
100倍以上 2.2% 2.2% 2.2%

単勝オッズ別成績。単勝10倍未満が最も勝率が高く、連対率・3着内率もトップ。次いで、30~49.9倍、10倍~29.9倍の順になっている。2017年、2018年に連覇したエネイブルは単勝1倍台で勝利した一方で、昨年のトルカータータッソで単勝110.5倍で勝利。伏兵の馬にも注意を払う必要がある。
※2016年以降はJRA発売オッズ。それ以前は現地オッズ。

2017年、2018年に連覇したエネイブル(Photo by Kazuhiro Kuramoto)

表6:前走レース別成績表

凱旋門賞における成績
前走レース 1着 2着 3着
アイリッシュチャンピオンステークス(愛・G1) 3 2 0
ヴェルメイユ賞(仏・G1) 3 0 0
フォワ賞(仏・G2) 1 4 1
ヨークシャーオークス(英・G1) 1 2 1
バーデン大賞(独・G1) 1 0 0
セプテンバーステークス(英・G3) 1 0 0
ソードダンサーステークス(米・G1) 0 1 0
パリ大賞(仏・G1) 0 1 0
ニエル賞(仏・G2) 0 0 2
ムーランドロンシャン賞(仏・G1) 0 0 1
英セントレジャー(英・G1) 0 0 1
愛セントレジャー(愛・G1) 0 0 1
英インターナショナルステークス(英・G1) 0 0 1
ドーヴィル大賞(仏・G2) 0 0 1
プランスドランジュ賞(仏・G3) 0 0 1

過去10年、1~3着馬の前走レース別成績。アイリッシュチャンピオンステークスとヴェルメイユ賞が3勝ずつを挙げている。今年はルクセンブルクがアイリッシュチャンピオンステークスをステップに凱旋門賞制覇を狙う。その他はフォワ賞やヨークシャーオークス、バーデン大賞など、国もレースの格も多彩なレースが上位を占める。

今年のアイリッシュチャンピオンステークスを制したルクセンブルク(Photo by Press Association)

表7:調教国別成績表

調教国 1着 2着 3着 4着
以下
勝率 連対率 3着内率
フランス 5 4 6 65 6.3% 11.3% 18.8%
イギリス 3 2 3 17 12.0% 20.0% 32.0%
アイルランド 1 2 1 27 3.2% 9.7% 12.9%
ドイツ 1 0 0 4 20% 20% 20%
日本 0 2 0 15 0% 11.8% 11.8%
チェコ 0 0 0 3 0% 0% 0%
カタール 0 0 0 1 0% 0% 0%


最も勝利を挙げているのが地元フランスで5勝。次いでイギリスが3勝、アイルランドとドイツが1勝ずつとなっている。過去10年では日本馬は2着が最高。今年こそ悲願の凱旋門賞制覇に期待したい。

注:本ページの内容は、JRA-VAN Ver. Worldの情報を基に制作されております。

 

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