今年の英ダービーで3着のアウラーンナヴィーアンが現地3日に愛ネース競馬場で行われた未勝利戦（3歳以上、芝10ハロン）に出走。1番人気に推されて他の15頭を率いたものの、残り1ハロンで2番人気のザワラに捕まり3/4馬身差の2着に敗れた。

　この日のアウラーンナヴィーアンは勝ち馬より約4.5kg（10ポンド）重い斤量を負担し、3着馬を7馬身も離した惜しい内容ではあったものの、デビュー4戦目の白星はならず。英競馬メディアの『Racing TV』はレース後に脚の骨折が判明して手術を受け、今季絶望になったと報じている。

　一方、デビュー2戦目で初勝利を挙げたザワラは父ドバウィ、母は2008年の凱旋門賞を無敗のまま制したザルカヴァの半妹で、母子ともにアガ・カーン殿下の自家生産という良血牝馬。この日は牝馬のアローワンスと見習い騎手の減量特典（各5ポンド）を生かしての勝利となった。

　同馬を管理するD.ウェルド調教師はレース後に「デビュー戦（2着）の内容が良かった。非常に進歩しているし、少し柔らかい馬場が合っている」「次走でステークスを勝てるかどうかだ。彼女は血統がいいからね」と期待を込めていた。