英サンダウン競馬場で現地21日に行われた2歳G3ソラリオステークス（芝7ハロン）をエリザベス女王所有の1番人気リーチフォーザムーンが圧勝した。

　L.デットーリ騎手を背にしたリーチフォーザムーンは6頭立ての中団を追走。直線で大外へ進路を取ると、残り2ハロンからの仕掛けに鋭く反応して抜け出し、ゴール前では手綱を抑えられる余裕で2着のグレートマックス（3番人気）に4馬身差をつけた。

　リーチフォーザムーンはJ&T.ゴスデン調教師が管理するシーザスターズ産駒でエリザベス女王の自家生産馬。4馬身差で勝ち上がった前走から2連勝で重賞初制覇とした。デビュー2戦目にはロイヤルアスコット開催のチェシャムステークスで評判馬のポイントロンズデールに半馬身差の2着もあり、これで通算成績を4戦2勝（2着2回）としている。

　J.ゴスデン師は「秋のことを考えなければならないし、適当なG1の中から1つに絞りたい。何日か様子を見て決めるつもりだ」とリーチフォーザムーンの素質を高く評価。デットーリ騎手は「レースを使うごとに良化している」「体が大きくなってきてストライドも伸びるようになったし、ギアもついてきた。非常にエキサイティングな有望株だよ」と絶賛している。

　なお、大手ブックメーカーの『コーラル』は英ダービーにおけるリーチフォーザムーンの前売りオッズを20倍台から15倍にカットし、英2000ギニーではポイントロンズデールとともに11倍の1番人気に設定している。