英2000ギニーと同じニューマーケット競馬場の芝8ハロンで争われる2歳G3オータムステークスが現地8日に行われ、前後3頭ずつで進む後列に控えた3番人気のシルバーノットが、直線から押し切りを図る2番人気エピクテトスとの追いくらべをクビ差で制した。

　1番人気のホロウェイボーイは道中でシルバーノットと並走も、終盤にラチ沿いでスムーズさを欠き、さらに1馬身3/4差の3着に敗れた。

　シルバーノットはゴドルフィン所有のロペデヴェガ産駒で、8月のG3ソラリオステークスに続く2度目の重賞勝ち。前走のG2シャンペンステークスでは3頭立ての3着に敗れ、これで通算5戦3勝としている。同馬の母ゴッドギブンは現役時代に伊G1リディアテシオ賞をはじめ重賞4勝と活躍した。

　なお、ゴドルフィンは2016年からオータムSの6連覇を達成。C.アップルビー調教師は2017年（ガイヤース）、2020年（ワンルーラー）、2021年（コロエバス）、そして今回と3連覇を含む4勝目とした。

　アップルビー師は前走について道悪を敗因に挙げ、シルバーノットは来年の中盤に10ハロンを走っているという見解を披露。来春はトライアルから英2000ギニーに向かう想定を明かしている。また、今後はブリーダーズカップジュベナイルターフに遠征する可能性もあり、大手ブックメーカーの『パディーパワー』は前売りオッズを8倍から4.5倍にカットしている。