現地8日、米サンタアニタパーク競馬場でG3シャムステークス（3歳、ダート8ハロン）が行われ、5頭立てのうち3頭を占めたB.バファート厩舎勢のうち最も人気薄だったリインカーネイトが接戦を制した。

　スパンインテンデッドと並ぶようにハナに立ったリインカーネイトはコーナーワークで内側の利を生かして単騎先頭に。直線では同厩馬でL.デットーリ騎乗のニューゲートとの叩き合いになったが、これをクビ差でものにした。

　昨秋のG1ブリーダーズカップジュベナイル3着馬で1番人気に推されていたナショナルトレジャーは3着まで。それでも同じ厩舎の3頭が上位を独占した。

　リインカーネイトはグッドマジック産駒。デビューから3戦連続2着と足踏みをしたが、前走で未勝利を脱出し、その勢いのまま初重賞でも先に台頭していた同厩馬を下してみせた。

　なおバファート厩舎は当レース4連勝。2020年の勝ち馬オーセンティックが同年のケンタッキーダービーとブリーダーズカップクラシックなどを制して米年度代表馬に選出され、2021年の勝ち馬ライフイズグッドも古馬になってからブリーダーズカップダートマイルなどを制している。