G1ニュージーランドステークス（芝2000m）が現地9日にエラズリー競馬場で行われ、6番人気のエルヴェンセダーが向正面でハナに立つと、残り600m付近から一気にペースアップして追いすがる単勝1.2倍の圧倒的1番人気レガルトを振り切った（0.3馬身差）。

　外から来る馬に譲り2番手で最初のコーナーに入ったエルヴェンセダーだが、向正面に入るとハナを奪って一時は3馬身余り後続を離す。そこからじっくり脚を溜めながら引きつけて残り600mからスパートし、3、4番手から追撃するレガルトを振り切った。さらに5.5馬身離れた3着には単勝14.10倍で2番人気のレディースマンが中団から続いた。

　エルヴェンセダーはショッキング（父ストリートクライ）産駒の5歳セン馬で、2歳上の半兄には2021年の香港ダービー馬スカイダーシーがいる。昨年12月のG3イーグルテクノロジーステークスで重賞初制覇を飾り、それに続く2勝目がG1のタイトルとなった。管理するS.マーシュ調教師は2レース前に行われたシステマステークスとのG1ダブル制覇を果たしている。