現地11日、英ニューマーケット競馬場でG3バーレーントロフィー（3歳、芝13ハロン）が行われ、W.ビュイック騎乗のエインシャントウィズダムが勝利した。

　4頭立てのレースで外枠からハナに立ったエインシャントウィズダムは、そのまま縦に並んだ馬群をけん引。残り3ハロン過ぎで鞍上がゴーサインを送ると粘り腰を見せ、最後は2着のロイヤルスプレマシーに1馬身3/4差をつけて逃げ切った。

　C.アップルビー厩舎のエインシャントウィズダムはドバウィ産駒のゴドルフィン所有馬。2歳時に英G1フューチュリティトロフィーを勝ち、今年は英G2ダンテステークス2着から臨んだG1英ダービーで8着に敗れたが、さらに距離が伸びたここで復権を果たした。

　この結果を受け、大手ブックメーカー『パディパワー』は秋のG1英セントレジャーでのオッズを21倍から11倍にカット。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、アップルビー調教師は同馬が良馬場向きだとしたうえで「（英セントレジャーが行われる）ドンカスターが例年と同じ状態であれば、この馬にはチャンスがあると思う」と話している。