愛ダービー馬カプリが英セントレジャーも押し切り、凱旋門賞に参戦も

2017年09月17日 11:00

 ドンカスター競馬場で現地16日に行われた英クラシック最終戦のG1セントレジャー(3歳、芝14.5ハロン)は、単勝1番人気に推されたカプリが残り2ハロンで先頭に立ち押し切り。前走の愛ダービーから連勝で2度目のG1制覇を飾った。

 1/2馬身差の2着にクリスタルオーシャン、さらに短アタマ差の3着にはG1グッドウッドカップの覇者ストラディバリウスが続いた。

 カプリによる愛ダービーと英セントレジャーW制覇は、1970年の英三冠馬ニジンスキー以来となる快挙。同馬を勝利に導いたR.ムーア騎手は英セントレジャー初勝利で、英クラシック三冠完全制覇となった。

 英セントレジャー5勝目となったA.オブライエン調教師は「本当に良かった。彼は一頓挫あってグレートヴォルティジュールステークスを回避したから、ここに来るのを心配していたが、ライアン(ムーア騎手)が一流の騎乗で導いてくれたね」と人馬を労うと、「レース後まで万事上手く運べば、彼を凱旋門賞に使うことも可能だと考えていたんだ」と語り、馬主のクールモアグループの判断次第でカプリを凱旋門賞に参戦させることを示唆した。

 なお、この結果を受けて大手ブックメーカーの『パディーパワー』は26倍から21倍、『レースベッツ』は21倍から17倍へ、それぞれ凱旋門賞におけるカプリのオッズを切り下げている。