香港競馬が地元騎手の海外騎乗を制限へ、影響危惧する声も

2017年11月21日 13:50

 香港ジョッキークラブは現地20日、同クラブがライセンスを発行している騎手がシーズン中に香港を離れて外国で騎乗する際の規約改定を発表した。

 同クラブの発表によると、海外G1での騎乗はIFHAが定めた世界のトップ100に入るG1など、指定のレースのみ許可。その際は同開催のほかのレースにも騎乗できるが、1回の海外遠征で対象となる騎乗G1は1レースのみなどの規定ができ、罰則なども設定された。なおこれらの規定変更は2018年1月1日から適用となる。

 オーストラリアの競馬メディア『racing.com』はこの発表を受け、香港をベースにしているJ.モレイラ騎手らがメルボルンスプリングカーニバルやコーフィールドカップデーに騎乗できなくなることや、逆に騎乗した場合は香港で騎乗停止処分になることを危惧。香港開催でモレイラらトップジョッキーが不在となれば、香港競馬にも大きな影響が出ると指摘している。