UAEダービーを圧勝したメンデルスゾーンとともにケンタッキーダービーに挑戦するか、より高い勝算を見込める英2000ギニーで騎乗するか。究極の選択を迫られているR.ムーア騎手について、L.デットーリ騎手とR.ヒューズ元騎手が口をそろえてアメリカ行きを勧めている。

　ケンタッキーダービーと英2000ギニーはいずれも5月5日に行われるため、仮にムーア騎手がアメリカ行きを決断すれば、英2000ギニーでサクソンウォリアーないしグスタフクリムトに騎乗する見込みがなくなる。ただし、ムーア騎手は2015年のグレンイーグルス、昨年のチャーチルと、英2000ギニーはここ3年間で2勝している。

　この選択について英2000ギニー5勝を誇るデットーリ騎手は、「自分ならアメリカに行くね。彼はギニーを勝ったことがあるのだし、我々がドバイで見た限り、彼にはチャンスの大きな馬がいるのだから」とコメント。「人生で1度でもケンタッキーダービーに勝てる可能性があるのなら、誰に聞いても“イエス”と言うはずさ」と迷いは見られない。

　また、2013年にスカイランタンで英1000ギニーを制し、現在は調教師としてキャリアを歩んでいるヒューズ氏も「ケンタッキーさ。選択の余地なしだね。勝機があるのだし、彼の経歴書がとてつもない物になるのだから」と即答している。