「アイアンホース」、ジャイアンツコーズウェイが死亡

2018年04月18日 11:30

 現役時代にG1レースを5連勝含む6勝などの大活躍をし、種牡馬としても多くの名馬を輩出したジャイアンツコーズウェイが繋養先の米アシュフォードスタッドで死亡した。21歳だった。

 これは米競馬メディア『bloodhorse.com』が現地17日付で報じたもの。ストームキャット産駒のジャイアンツコーズウェイはA.オブライエン調教師の管理馬として1999年にデビュー。2歳時に仏G1サラマンドル賞など3戦全勝と頭角を現したが、3歳クラシックでは英愛の2000ギニーで連続2着と惜敗する。

 しかし以降はセントジェームズパレスステークス、エクリプスステークス、サセックスステークス、英インターナショナルステークス、愛チャンピオンステークスとG1レースを怒とうの5連勝。さらに英G1クイーンエリザベスステークス2着後にはダートの米G1ブリーダーズクラシックに挑戦し、ティズナウからクビ差の2着に入った。欧州馬としては異例のハイペースで出走して白星を重ねたことから「アイアンホース」の異名で呼ばれ、2000年の欧州年度代表馬に選出された。

 引退後は初年度から欧州最優秀2歳馬シャマーダルを輩出。2009年、2010年、2012年には北米リーディングサイヤーに輝いた。日本でもエイシンアポロンがG1マイルチャンピオンシップを制している。またブルードメアサイアーとしても優秀で、今年の米G1ペガサスワールドカップなどを勝ったガンランナーや、今年のケンタッキーダービー馬候補に挙がっているフリードロップビリーの母の父として名を連ねている。