愛オークス、シーオブクラスが最後方から英オークス馬を撃破

2018年07月22日 09:00

 G1愛オークス(3歳牝馬、芝12ハロン)が現地21日にカラ競馬場で行われ、最後方から大外を伸びたシーオブクラスが、番手抜け出しの英オークス馬フォーエバートゥギャザーをゴール前で強襲。クビ差捕らえてG1初制覇を飾った。

 さらに1馬身1/2差の3着にはゴドルフィンのメアリーテューダーが続き、ロイヤルアスコット開催のG2リブルスデールステークスを圧勝して1番人気に推されたマジックワンドは5着に終わった。

 シーオブクラスはシーザスターズ産駒でW.ハガス調教師が管理。4月18日のデビュー戦で2着後に2戦目から準重賞を連勝し、4戦目で手にした初の重賞タイトルがクラシックとなった。

 ハガス師とシーオブクラスを勝利に導いたJ.ドイル騎手はともに愛オークス初制覇。ハガス師が「彼には勇気を持って乗るように言ったけど、あれ程とはね」と最後方からの際どい勝利に驚いていたのに対し、ドイル騎手は「自信満々だったよ。時期尚早だと思っていたから、英オークスに行かないとなった時は大声を出したものさ。彼女は遅生まれだから、本当によくやってくれたね」と胸を張った。

 なお、ハガス師はシーオブクラスにとって愛オークスが最優先のレースであり、ヨークシャーオークスなど今後のプランについては白紙を強調。馬主が来年も現役続行させることを前提とした上で、古馬との対戦になるレースは年内にこだわらない考えを示した。ただし「彼女は凱旋門賞に登録していないが、そうすることには何ら問題はない」と含みを持たせている。