昨年に凱旋門賞を含むG1レース5連勝と破竹の快進撃を見せたものの、今年は脚部不安で実戦から遠ざかっている名牝エネイブルが、現地1日にニューマーケットでギャロップを行い、戦列復帰へ一歩前進したことが分かった。

　エネイブルの最大目標は10月に行われる凱旋門賞の連覇。その前に8月22日のG1英インターナショナルステークスでの復帰を目指している。

　陣営のレーシングマネージャーであるT.グリムソープ氏は今回のギャロップについて、「本格的なものではなかったが、いいアクションを見せてくれた。実戦復帰に向けて小さいながらも前へ進んでいる」と語った。

　さらに同氏は「ヨーク（英インターナショナルS）は確かにいい選択肢だが、そこに間に合わせるためにエネイブルの調整を急かすつもりはない。もしだめならケンプトンでのG3セプテンバーステークス（9月8日）という手もある」と語り、あくまでエネイブルの仕上がり優先を強調していた。