凱旋門賞の連覇狙うエネイブル、デットーリ騎手は手ごたえ十分
2018年09月28日 11:55
昨年の凱旋門賞をG1レース5連勝で制した名牝エネイブル。今年はアクシデントで出遅れたものの戦列復帰を果たし、主戦のL.デットーリ騎手も凱旋門賞連覇に手ごたえを感じている。
春先の故障でシーズン前半を棒に振ったエネイブルだが、9月にG3セプテンバーステークス(オールウェザー12ハロン)で復帰。斤量差がかなりあったとはいえ、今年のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで2着の強豪クリスタルオーシャンを2着に下して復活勝利を挙げた。
デットーリ騎手は「ケンプトン(セプテンバーS)でカムバックする前は、1カ月ほどほぼ彼女の調教にかかりきりだった。カラッとした夏だったので芝での追い切りができず、ポリトラックで走らざるをえなかったんだ」とコメント。「そんな調教でも馬体重はキープしていたが、12ハロンもつかは走ってみるまで分からなかった。だがレースを使い込んでいたクリスタルオーシャンのような強豪に勝ったんだ。まだ彼女からレースへの情熱は失われていないと証明された。あのカムバックはとても印象的だったね」と続けた。
その一方でデットーリ騎手は「トライアルの各レースを見たが、一番怖いと感じたのはW.ハガス厩舎の牝馬、シーオブクラスだね。クラシックウィナーだし、ヨークでの勝ちっぷりは鮮やかだった。ベリーデンジャラスだよ」とライバルを分析。愛オークスとヨークシャーオークスを連勝した3歳牝馬を警戒していた。