ウィンクスが豪G1クイーンエリザベスSで有終の美 クルーガーは2着に激走!

2019年04月14日 11:15

 豪州競馬界に数々の記録を打ち立ててきた女傑ウィンクスが現地13日にランドウィック競馬場で行われたG1クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝2000m)でラストランを迎え、中団追走から大外を堂々と駆け抜けて完勝。単勝1.06倍の圧倒的人気に応えて有終の美を飾った。

 ドンカスターマイルから現地に滞在し、連闘で挑んだ日本のクルーガー(5番人気タイ)が、ウィンクスと並走するような状態から最内をすくって食らいつき1.5馬身差の2着。3着のハートネル(3番人気)に2.5馬身差をつける快走を披露した。

 ウィンクスは連勝記録を「33」に伸ばすとともに、クイーンエリザベスS3連覇してG1レース25勝(通算4337勝)、生涯獲得賞金26451174豪ドル(約212400万円)の豪州記録を残して現役に別れを告げた。また、C.ウォーラー調教師もG1レース100勝を達成している。

 豪競馬メディアの『racing.com』は、主戦を務めてきたH.ボウマン騎手のコメントを掲載。ウィンクスとともに歩んだ時間を「本当に誇らしい。私にとってこれぞ本物だった」と振り返るとともに、「この馬は世界中の人々の心をつかんだ。恐らく、我々は彼女がどれほどの物かまだ分かっていないだろう」と、底知れぬ女傑との別れを惜しんでいた。

 なお、好騎乗でクルーガーを2着に導いたT.ベリー騎手は「もう言葉がないよ。ゴールまで彼女を追い掛けたし彼は本当によくやった。帰ってきたら皆が彼に声援を送っていたし、信じられないね。彼らはクルーガーがウィンクスの2着に値すると認めていたんだ」と感激の面持ちでコメントしていた。