ガン闘病中のスマレン騎手、医師の薦めで現役引退を決意

2019年05月08日 12:36

 アイルランドで9回のリーディングを獲得するなど第一線で活躍してきたP.スマレン騎手が現役引退を発表した。スマレン騎手は昨年3月にすい臓ガンの診断を受け、現在も闘病生活を送っている。

 スマレン騎手は順調に回復している一方、『Thoroughbred Daily News』に寄稿したコラムの中で、医師たちと復帰に向けて肉体面などについて話し合ったことを明かした。その結果として「免疫系の治療に専念するべきと薦められた。いろいろと考慮して、引き際とするのが正しい」と決断に至った経緯を記している。

 また、自身のキャリアを幸運だったと振り返るとともに「私の人生は馬が全て。他のことは知らないし、この業界で働きたい。役に立てることがあれば」と、第二の人生について希望を明かしている。

 スマレン騎手は2003年の英2000ギニー(リフューズトゥベンド)でクラシック初制覇。2004年にグレイスワローで愛ダービーを勝ったほか、2016年にはハーザンドとのコンビで英愛ダービー制覇を果たすなど、主にD.ウェルド調教師やモイグレアスタッドとのチームで輝かしいキャリアを築いた。