マサーはプリンスオブウェールズSから方向転換、ハードウィックSでの復帰が決定

2019年06月16日 10:50

 昨年の英ダービー制覇を最後に実戦から遠ざかっているマサーが、登録のあるロイヤルアスコット開催2日目(19日)のG1プリンスオブウェールズステークスを取りやめ、5日目のG2ハードウィックステークス(22日)に回ることになった。

 マサーを管理するC.アップルビー調教師は現地15日の調教後に馬主(ゴドルフィン)と最終決定。「ハードウィックの競走条件は彼に合っている」と理由を明かしている。また、この決定によりマサーの鞍上に内定していたJ.ドイル騎手は、プリンスオブウェールズSで主戦を務めてきたシーオブクラスに騎乗可能となった。

 ドイル騎手は「1年以上休んでいたし、チャーリー(アップルビー師)は強敵のいるプリンスオブウェールズに飛び込ませたくはなかったのだと思う。マサーはそれに値する馬だし、好レースになるだろうけど、彼の将来のためにはハードウィックを復帰初戦にした方が良さそうということさ」とコメントしている。

 なお、15日付けの英競馬メディア『racingpost.com』は、プリンスオブウェールズSに登録済みのサルウィンも、ハードウィックSへ回る公算が高いと報道している。