アーモンドアイに迫ったロードグリッターズ、英G1クイーンアンSで波乱の使者に

2019年06月19日 11:38

 2019年ロイヤルアスコット開催の幕開けを告げるG1クイーンアンステークス(芝8ハロン)が現地18日に行われ、最後方付近で中間点を通過したロードグリッターズ(6番人気タイ)が、中団から伸びたビートザバンク(10番人気タイ)との叩き合いをクビ差で制した。

 さらに3/4馬身差の3着にはロードグリッターズとともに最後方付近を追走していたワンマスター(10番人気タイ)が入線。1番人気のバーニーロイは見せ場なく8着に沈み、2番人気で並んだルブリヴィド(5着)、ローレンス(6着)、マスタシュリー(7着)ら上位人気馬が総崩れの大波乱に終わった。なお、昨年の優勝馬アクシデンタルエージェントは発馬機内で膠着し、大きく出遅れて競走を中止した。

 昨年のクイーンアンSで1/2馬身差の2着に敗れていたロードグリッターズは、雪辱を果たしてG1初制覇。今季は初戦のG1ドバイターフでアーモンドアイの3着になったものの、帰国初戦の前走はG1ロッキンジステークスで13着に大敗していた。

 ロードグリッターズのD.オメーラ調教師は、壁を作れず折り合えなかったロッキンジSから、この日は後方に控えて終盤勝負の形に持ち込めたことを勝因にあげ、「ドバイの走りは誰にも劣らなかった。アーモンドアイに接近したのだから倒せたかもしれないという批評を目にしたが、ウィズアウトパロールのようなより若い馬だったら、誰もが『なんて素晴らしい走りだ』と言っていたのに」と過小評価に反発していた。