デフォーが英G2ハードウィックSを制す、復帰戦のマサーは見せ場作って5着

2019年06月23日 11:25

 現地22日、ロイヤルアスコット開催最終日の第3レースとして行われたG2ハードウィックステークス(4歳以上、芝11ハロン211ヤード)は、1番人気のデフォーが道中5、6番手の並走状態から残り2ハロンを切って抜け出し、最後方から追い込んだチェコ調教馬ナガノゴールド(8番人気)を1/2馬身振り切った。

 さらに1馬身差の3着に4番人気のミラージュダンサーが2番手追走から粘り込んでいる。昨年の英ダービー制覇以来となる注目の復帰戦を迎えたマサー(2番人気)は、スタートで躓き落馬寸前の状態から立て直し、直線半ばまでデフォーと併せ馬で伸びる見せ場を作ったものの、最後に失速して5着に終わった。

 デフォーは前走のG1コロネーションカップから連勝で通算5度目の重賞制覇。同馬を管理するR.ヴェリアン調教師は「キングジョージで(アスコット競馬場に)彼を連れて戻れたらいいね。(オーナーなど)それぞれの意見次第だけど、私としては非常に高く評価しているし、彼はパフォーマンスで裏づけているよ」と自信を見せていた。

 なお、マサーのC.アップルビー調教師は発馬の失敗により想定より後ろの位置になったことを誤算に挙げる一方、復帰できたことを喜んだ。また、今後については体調やオーナーであるモハメド殿下の話を聞いてからとし、個人的には英インターナショナルステークスが念頭にあることを明かしている。