コードオブオナーが善戦マン返上、米トラヴァーズSでG1初制覇

2019年08月25日 12:55

 今年で150回目を迎えた“真夏のダービー”こと米G1トラヴァーズステークス(3歳、ダート10ハロン)が現地24日にサラトガ競馬場で行われ、後方追走の3番人気コードオブオナーが、人気上位の先行2頭が直線で抜け出した所を強襲。3馬身突き抜けて快勝した。

 この日は先行策に出たタシトゥス(1番人気)が、序盤の先頭から向正面入り口で2番人気ムーチョグストに先を譲って2番手に下げ、3コーナーから競り合い1/2馬身差で2着争いを制した。

 コードオブオナーは3度目の重賞勝ちでG1初制覇。これまでG1レースでは2歳のシャンペンステークスで2着、フロリダダービーでは3着、ケンタッキーダービーでも2着と一歩及ばない結果が続いていた。また、同馬の父でフランケルの全弟ノーブルミッションにとっても産駒初のG1勝ちとなった。

 同日付けの米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、コードオブオナーのC.マゴーヒーIII調教師は「これは数年前に勝つことができなかった。(2013年のKYダービー馬)オーブで犯したミスはレッスンの一つだ。彼をプリークネスステークスに使わなければならなかった。ベルモントステークスには使うべきではなかった。あれからずっと記憶に留めていたんだ」と、このレースで3着に敗れた管理馬での経験が糧となったことを明かしている。