偉業阻止のヴァルトガイスト、ブドー騎手は「この上なく幸せ」

2019年10月07日 11:31

 現地6日、仏パリロンシャン競馬場にて行われたG1凱旋門賞は、史上初の3連覇を狙ったエネイブルをゴール直前でヴァルトガイストが差し切って偉業達成を阻止する結果となった。

 8回目の凱旋門賞制覇となったA.ファーブル調教師は「凱旋門賞に自分の馬たちを出すときは常にベストを願っている。私にとってはとても特別なレースなんだ」と大喜び。

 レース前は重馬場を不安視されていたことについては「とても厳しい馬場だとは分かっていたが、2歳時を思い返すとヴァルトガイストは重馬場で勝った経験があるんだ。それで良い結果を出せると自信が出てきた」とコメント。今後については「今年中にまた走るかは未定。オーナーと相談することになる」と話していた。

 凱旋門賞ジョッキーとなったP.ブドー騎手は「この上なく幸せ」と喜びをあらわに。「ヴァルトガイストはどんな馬場でも大丈夫と証明した」「ペースもおあつらえ向きだった。前半はじっとしてフォルスストレート(偽りの直線)から仕掛け、最後の直線で合図を送ったらしっかりこたえてくれた。ゴールした時の気持ちを表現することなんてできないよ」と感無量の様子だった。