ピースフルが愛1000ギニーを快勝、ディープ産駒ファンシーブルーは2着

2020年06月14日 09:24

 愛1000ギニー(3歳牝馬、芝8ハロン)が現地13日にカラ競馬場で行われ、2番人気のピースフルが2番手追走から残り2ハロンでステッキを受けると、弾けるように2馬身抜け出して快勝した。

 ディープインパクト産駒で4番人気のファンシーブルーは後方から馬場の中央を猛然と追い込み、先に抜け出した3番人気ソーワンダフルをハナ差捕らえるも2着まで。上位をクールモアグループのM.テイバー氏の勝負服が独占し、1番人気のアルビグナは中団から伸び切れず6着に敗れた。

 ピースフルは昨年8月のデビュー戦で9着に敗れると、約2か月後に仕切り直して初勝利。次戦のリステッドでクビ差の2着に敗れ、今回は7か月半ぶりの3歳初戦で重賞初挑戦だった。この勝利でピースフルの父ガリレオは種牡馬としてG1レース通算85勝目となり、デインヒルの持っていた世界記録を更新している。

 ピースフルを管理するA.オブライエン調教師は、2歳最後のリステッドでの惜敗について「馬場が悪くて彼女は歩くのにも苦労するほどだったが、闘志を絶やさず大きく負けなかった」「彼女は今日の馬場(Firm)が大好きでスキップするようだった。距離はマイルよりもっと長い方が合っていると考えてきた」と、次戦は英オークスになる可能性が高いとコメント。ただし、今後の状態と馬場次第でロイヤルアスコット開催のコロネーションステークスに連闘することも示唆している。