愛ダービー、1番人気サンティアゴが僚友を振り切って戴冠

2020年06月28日 09:26

 G1愛ダービー(3歳牡・牝馬、芝12ハロン)が現地27日にカラ競馬場で行われ、中団のラチ沿いにつけた1番人気のサンティアゴが直線で馬群を抜け出し、並走状態から大外を回って食い下がる7番人気タイガーモスをアタマ差振り切った。

 5馬身離れた3着に6番人気のドーンパトロールが追い込み、2番人気のアーサーズキングダムは先行するも9着に沈んだ。なお、5番人気のシェルパは競走を中止している。

 サンティアゴは前走のG2クイーンズヴァーズから重賞連勝でG1初制覇。昨年9月から3連勝で通算成績を5戦3勝とした。S.ヘファナン騎手はカプリで制した2017年に続く愛ダービー4勝目。4着のオーダーオブオーストラリア(11番人気)まで上位独占のA.オブライエン調教師は通算14度目の愛ダービー制覇としている。

 ロイヤルアスコット開催から連闘での勝利となったサンティアゴについて、オブライエン師は「ここで走らせるのは大きな決断だったし、心配があった。しかし、愛ダービーは1度きりだから」「シーマス(ヘファナン騎手)が巧く乗ってくれたし、彼はタフで本物だ」と人馬を称賛。「彼は柔らかい馬場をこなすから雨が大きな助けになった」と勝因を挙げた。

 なお、今後はひと息入れて英セントレジャーを目標とし、来年は英ゴールドカップを狙わせたい考えとコメントしている。