ティズザローが米G1トラヴァーズSを圧勝、同世代に無敵をアピール
2020年08月09日 15:32
“真夏のダービー”こと米G1トラヴァーズステークス(3歳、ダート10ハロン)が現地8日にサラトガ競馬場で行われ、単勝1.5倍の圧倒的人気を集めたティズザローが3番手追走から最終コーナーで先頭に立つと、早々にリードを広げた直線は最後に鞍上が手綱を抑える余裕で圧勝した。
5馬身1/2差の2着に道中5番手から食い下がった3番人気のカラカロ、さらに2馬身差の3着には6番手から直線勝負のマックスプレイヤー(4番人気)が入線。逃げた2番人気のアンクルチャックはティズザローの進出により失速して6着に沈んだ。
ティズザローの走破時計2分00秒95は、2016年にレコード勝ちしたアロゲートに次ぎ最近32年で2番目に速いタイム。G1レースは前走のベルモントステークスに続く4勝目、2月のG3ホーリーブルステークスから4連勝で重賞は通算5勝目とした。
2003年の二冠馬ファニーサイドがトラヴァーズSを熱発で回避し、2008年のテイルオブエカティ(7着)以来となる2度目の挑戦で初制覇となったB.タグ調教師は「長年やってきたが、ずっとトラヴァーズを勝ちたかった。これが頭から離れることはなかった。それが実現したのだから最高だよ」と喜びを爆発させていた。